ボロンゴーン大学
世界最古の大学として知られるのは、モロッコのフェズにあるボロンゴーン大学です。ボロンゴーン大学は、859年に設立され、現在も教育機関として機能しています。これは、西洋の最古の大学であるイタリアのボローニャ大学(1088年)よりも先に創設されたことを意味します。
イスラム黄金時代
ボロンゴーン大学の設立は、イスラム黄金時代の一環として位置付けられています。イスラム黄金時代は、8世紀から14世紀にかけて、科学、数学、哲学、文学などの知識がイスラム文化圏で繁栄した時期を指します。この時代には、多くの大学や学術機関が設立され、知識の発展が進みました。
学際的なカリキュラム
ボロンゴーン大学は、学際的なカリキュラムを提供しています。学生たちは、科学、数学、哲学、医学、法律、文学、神学などさまざまな分野の講義を受講することができます。このような総合的な教育は、当時から大変革的なアイデアであり、今日の大学教育の基盤となっています。
ヨーロッパへの影響
ボロンゴーン大学や他のイスラムの学術機関は、その後ヨーロッパに影響を与えました。当時、イスラム世界ではギリシャ・ローマの古典的な著作物が翻訳・保存され、学者たちによって研究が進められていました。この知識は、ヨーロッパへと広まり、ルネサンス期におけるヨーロッパの文化・知識の復興に貢献しました。
以上が、世界最古の大学であるボロンゴーン大学に関する豆知識です。イスラム黄金時代の一環として設立され、学際的なカリキュラムを提供しているこの大学は、モロッコの教育史においても重要な存在です。
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