宇宙の冷たさにびっくり!
宇宙空間は、私たちが生活する地球の大気が存在しないため、非常に冷たいという特徴があります。実は、宇宙空間の温度は-270°C以下にもなるのです。
宇宙の温度の違い
地球上では、体感温度や気象条件によって温度が変化しますが、一般的に0°Cを水の凝固点、100°Cを水の沸点としています。しかし、宇宙空間ではこれらの基準は存在しません。
宇宙空間には、星や銀河などの天体から放射される電磁波が満ちており、これが宇宙背景放射と呼ばれています。この宇宙背景放射は、約2.7K(ケルビン)という非常に低い温度であり、地球よりもずっと冷たいです。
絶対零度との関係
測定された宇宙背景放射の温度は約2.7Kですが、絶対零度とは0K(ケルビン)であり、これ以上冷たくなることは理論的に不可能です。
絶対零度は、分子や原子の運動が停止する温度であり、それ以上下げることはできません。よって、宇宙背景放射の温度は、絶対零度に非常に近いと考えられています。
宇宙探査と冷却技術
宇宙探査機や望遠鏡などで使用される機器は、宇宙空間の冷たさに対して耐性を持っている必要があります。なぜなら、機器が過熱すると正常な動作が困難になるからです。
そのため、宇宙探査機には冷却システムが装備されており、機器の温度を一定に保つ役割を果たしています。冷却システムには、液体ヘリウムや液体窒素などの超低温物質を使用することが一般的です。
まとめ
宇宙空間の温度は-270°C以下ということがわかりました。宇宙背景放射による冷却効果があり、絶対零度に非常に近い温度とされています。宇宙探査機などでは冷却システムが活用されており、この冷たさに対する対策が行われています。
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