オリンピックのメダル

メダルの起源

オリンピックのメダルは、古代ギリシャ時代に始まりました。古代オリンピックでは、勝者にはオリーブの葉で作られたイコニウム（頭飾り）や栄誉を与えられましたが、メダルは存在しませんでした。

最初のオリンピックメダルは、1896年のアテネオリンピックで初めて授与されました。このメダルは、デザインの一貫性がなかったため、各競技ごとに異なるメダルが作られました。

1904年のセントルイスオリンピックで、メダルのデザインとサイズが標準化されました。金メダルは直径60mm、銀メダルは直径50mm、銅メダルは直径40mmと定められました。また、表面には競技名と開催都市が刻まれるようになりました。

メダルの材料は、現在では金、銀、銅の合金ですが、過去には多様な材料が使用されました。例えば、1900年のパリオリンピックでは、トロフィーとして泥棒オスカー（泥棒の像）が授与されました。

メダルの重さは、各オリンピックで異なりますが、一般的に金メダルは約500g、銀メダルは約250g、銅メダルは約200gです。また、メダルの価値は材料（金、銀、銅）の価値によって異なりますが、金メダルの価値は銀メダルの約10倍、銀メダルの価値は銅メダルの2倍程度とされています。

メダリストへの授与は、メダル授与式として開催されます。授与式では、各国の国歌が演奏され、優勝者には金メダル、準優勝者には銀メダル、3位の選手には銅メダルが授与されます。