大地の奇妙な現象

イギリスのクロプサークル

クロプサークルとは、大麦や小麦などの作物が畑に形成される不可解な模様のことです。イギリスで最初に報告されたのは、17世紀中ごろのことであり、その後世界中で観測されています。最も有名なクロプサークルは、完全な円形や幾何学的な模様を持ち、非常に正確な形に見えます。

クロプサークルは、長い間未解明の謎であり、その正体についてはさまざまな説が唱えられてきました。最も有名な説の1つは、地球外生命体（エイリアン）が作成したものだというものです。目撃者は、光の輝きや不審な音、畑の作物がまっすぐな状態から一夜にして曲がる様子などを報告しています。

しかし、最近の研究では、クロプサークルは人間の作成物であることが明らかになっています。特に、楽しみや芸術的表現の一環として作られることが多いことが分かりました。人々は、農作物を押し倒すために棒やロープを使用し、美しいデザインを作り出しています。クロプサークルを作成するプロセスは、非常に労力を要するため、夜間に行われることが一般的です。

オーストラリアのピンクの湖

オーストラリアには、世界でも珍しいピンクの色を持つ湖が存在します。その名前は、”ヒルアリアル（Hillier）湖”といい、西オーストラリア州のミドル島に位置しています。この湖の水には、何ら理由があってピンク色になるというわけではありません。

ヒルアリアル湖のピンクの色は、微生物の一種である「ハロバクター（halobacteria）」という細菌によって引き起こされます。これらの細菌は、高い塩濃度と太陽光の影響を受けて、細胞内の色素を放出します。この色素によって、湖の水がピンク色に染まるのです。湖の水は塩分濃度が非常に高く、細菌が繁殖するには理想的な環境です。

ヒルアリアル湖は非常に美しい光景であり、観光スポットとしても人気があります。しかし、水を飲み込んだり、泳いだりすることはおすすめしません。高塩分により、湖の水は非常に腐食性を持っており、皮膚や目に悪影響を及ぼす可能性があります。