世界最古の建築物はどこでしょうか?

メソポタミアのジャーム・テペ

世界最古の建築物と言われているのは、トルコのアナトリア地方に位置するジャーム・テペ(Çatalhöyük)です。ジャーム・テペはメソポタミア文明の発展が起きた地域に位置し、推定で紀元前7500年から7000年頃に建設されたと考えられています。

ジャーム・テペは、約9000年前の新石器時代に建てられた集落遺跡です。この遺跡は、遺跡全体が屋根で覆われている特異な形状をしており、水平につながった家屋が複数存在することで知られています。建物は互いにつながっており、通り道や階段で繋がっているため、インフラを持った都市としての機能を果たしていたと考えられています。

ジャーム・テペは、斬新な都市計画や建築技術を駆使して建設されていたことがわかっています。家屋は粘土で作られた煉瓦や土壁で構成されており、屋根は木材で支えられたものとされています。また、家屋内には壁画やフレスコ画などが描かれており、当時の生活様式や宗教的な信仰を知る手がかりとなっています。

ジャーム・テペは考古学上、非常に重要な発見であり、人類社会の発展において大きな意義を持っています。この遺跡からは、初期農耕の痕跡や人々の社会的な組織の形成、信仰体系などが分析され、人類の文明の進化を解明する上で貴重な情報源となっています。


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