世界最古の猫の墓が発掘された

発掘された猫の墓

エジプトのサッカラにある古代エジプトの王墓の一部である紀元前950年頃の墓に、世界最古とされる猫の墓が発掘されました。

この猫の墓は、長さ約14メートルの狭い通路の奥にありました。墓の中には1体のネコのミイラが納められ、ネコ用の祭壇や猫のフィギュリンなどの神聖なアイテムもいくつか見つかりました。

古代エジプトでは猫は非常に尊ばれており、彼らは神聖視されていました。猫は主に太陽神ラーと関係があり、ラーとともに朝方に日の出を迎えると信じられていました。

また、猫は家庭の守護神としても崇められており、家に猫を飼うことは幸運をもたらすと考えられていました。家族の健康や繁栄を祈願して猫の像やミイラを作ることは非常に一般的でした。

古代エジプトでは、ネコをミイラにすることが一般的でした。ミイラは不朽性や永遠を象徴するものであり、猫をミイラにすることでその特性を継承し、猫の霊的な存在を保護することができると信じられていました。

そのため、この発掘された猫のミイラは、当時の信仰の一環として埋葬されたものであると考えられています。

この発掘された猫の墓は、古代エジプトでの猫の崇拝や埋葬の習慣に関する貴重な証拠となります。また、古代エジプトの文化や宗教についての理解を深める上で重要な発見となりました。

さらに、猫を飼育する文化が世界中に広まるきっかけにもなりました。現代のペット猫の人気も、古代エジプト人が猫を尊び、飼うことを幸運と考えた考え方に起源を辿ることができるのかもしれません。