英国王族の姓はウィンザー

背景

イギリスの王族は、ウィンザーという姓を持っています。しかし、この姓は歴史的な経緯から変わることもありました。

変更のきっかけ

かつて、イギリス王室は「ザクセン＝コバーグ＝ゴータ」という姓を使用していました。しかし、第一次世界大戦中の1917年に、イギリスとドイツが戦争状態に入ったことから、ドイツ系の姓を持つことが不適切とされました。このため、現在の姓である「ウィンザー」への変更が行われました。

ウィンザーとは

ウィンザーという姓は、イギリスのウィンザー城に由来しています。ウィンザー城は、イギリス王室の公式な居城であり、英国王族にとって重要な歴史的な場所です。この城が姓の由来となり、イギリス王族は「ウィンザー」姓を使用しています。

一時の変更

しかし、一時期、ウィンザー姓を一般的な姓として使用することが問題視されました。1990年代に結婚した、エリザベス女王の子供たち（チャールズ皇太子、アン王女、アンドリュー王子、エドワード王子）は、ウィンザーの代わりに「マウントバッテン＝ウィンザー」という複合姓を使用しました。これは、エディンバラ公フィリップ王配の姓「マウントバッテン」が追加されたものでした。

最新の変更

その後、1997年にエディンバラ公フィリップが退位すると、ウィンザー姓を使用したいとの希望が明らかになりました。エリザベス女王は、2002年にイギリス女王在位50周年を機に、ウィンザー姓を正式な王室の姓とする宣言を出しました。

このように、イギリス王族のウィンザー姓は、歴史的な経緯を経て現在の形に至っています。