世界中の言語には「エピソード5」がない

起源となった「エピソード4」

映画「スター・ウォーズ」シリーズは、1977年に公開された「スター・ウォーズエピソード4/新たなる希望」から始まりました。このエピソードは、ルーク・スカイウォーカーの冒険を描いており、大ヒットを記録しました。

その後、続編として「スター・ウォーズエピソード5/帝国の逆襲」が公開されました。しかし、この作品は共通するトリロジーの中で2番目のエピソードでありながら、タイトルには「エピソード5」の表記がありません。

製作者たちは、エピソード4を単なる「スター・ウォーズ」として公開し、その後、「エピソード5」として続編を制作することを決定しました。そのため、2番目の作品となる「帝国の逆襲」は、タイトル上では「エピソード5」とは表記されず、このトリロジー内で唯一「エピソード」という言葉が使われていません。

この「エピソード5」のタイトル表記の違いにより、スター・ウォーズファンの間で混乱が生じました。そこで、ファンたちはこの作品を愛称で呼ぶこととし、通称「帝国の逆襲」という名前が広まりました。

以後、スター・ウォーズのファンや関係者は、このエピソードを単なる「帝国の逆襲」と呼ぶことにより、エピソード5であることを明確にすることとなりました。

このような経緯のため、スター・ウォーズシリーズにはエピソード1から6までの6つの本編エピソードが存在しますが、エピソード5の番号はスキップされています。そのため、公式にはエピソード4の直後にエピソード6が続くことになります。

しかし、スター・ウォーズファンや映画マニアたちは、エピソード5に関しては「帝国の逆襲」という愛称を使って区別し、シリーズのエピソードを正確に語り継いでいます。