金魚は記憶力がわずか3秒しか持たない

豆知識

金魚は一般に、記憶力がわずか3秒しか持たないと言われています。

詳細説明

この「金魚の3秒説」と呼ばれる豆知識は、一般に広く知られているものですが、実際には少し誤解があります。

実際のところ、金魚の記憶力は3秒というよりも長く、およそ3か月程度持つと考えられています。

背景情報

この豆知識が広まったのは、1960年代にアメリカの心理学者ダリル・ブロードベントが実験を行った結果がきっかけです。

ブロードベントの実験では、水槽に金魚を入れ、マニピュレーター（操作する装置）を使って金魚にエサを与えるタイミングをコントロールしました。

その結果、金魚は毎回エサを与えられるたびになぜか水面に向かって飛び上がるようになったのですが、やがてエサを待つ時間が短くなり、最終的にエサが投げられる前に飛び上がってしまうようになりました。

正確な記憶力

ブロードベントの実験から「金魚の記憶力は3秒しか持たない」という結論が出されましたが、この実験では金魚の行動を対象としており、直接的に記憶力を測定しているわけではありませんでした。

その後の研究では、金魚の繁殖行動やトレーニングによる条件反射の習得能力などが明らかにされ、金魚の記憶力は実際には数か月持続することが示されました。

まとめ

広まった「金魚の3秒説」は、実際には少し誤解があるものであり、金魚の記憶力は数か月持続することが分かっています。