お風呂についての豆知識

1. お湯の温度について

お風呂のお湯の温度は、一般的に38度から40度が快適とされています。これは、体温との差が小さく、血行を促進するのに適しているからです。

また、38度以下の温度ではリラックス効果が薄くなる一方、40度以上の高温のお湯は体に負担をかけることがありますので、注意が必要です。

さらに、まだ成長途中の子供や高齢者は皮膚が敏感なため、温度には特に気を付ける必要があります。

お風呂に使われる水の量は、概ね150〜200リットル程度です。一般的なバスタブの容量が200リットルほどであり、日本人が約140リットルの水を使用して入浴することが多いようです。

ただし、最近では節水意識の高まりや環境への配慮から、省エネ機能のあるエコバスタブを利用する人も増えてきています。

お風呂に浸かる時間は、個人の好みや体の状態によって異なりますが、一般的には15〜30分程度が適しています。

長時間お湯に浸かると、体の水分が失われてしまったり、体温が上昇しすぎたりする可能性がありますので、適度な時間で入浴することが大切です。

また、入浴中は転倒や立ちくらみなどに注意し、安全な状態でゆっくりと享受することが重要です。

洗い場で体を洗ってからお風呂に入る方法が一般的ですが、一部の地域では洗い場で体を洗わずにそのままお風呂に入る「湯船にまっ先して入る」という風習もあります。

また、お風呂には浴槽につかる「いずれかの方法」に限らず、シャワーによるシャワーバスや、ジャグジーバス、サウナなどの施設もあります。

お風呂には、身体のリラックスや温まることによる疲労回復効果だけでなく、さまざまな効能があります。

一例として、お湯に含まれるミネラルが皮膚に浸透し、肌を滑らかにする、血行を促進して冷え性を改善する、自律神経を整えストレスを軽減する、睡眠の質を向上させるなどが知られています。

ただし、個人の体調や体質によって合わない場合もあるため、体調を優先してお風呂の利用を検討することが大切です。