エラスムス暦とグレゴリオ暦

エラスムス暦とは

エラスムス暦は、16世紀初頭にオランダの人文主義者エラスムスによって提唱された、ユリウス暦に基づく暦法です。これは、1年を365日とし、4年に1回閏年を設けるという方式を採用していました。

グレゴリオ暦は、エラスムス暦の改良版として、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世によって改められた暦法です。この暦法では、1年を365日として、閏年を設ける4年ごとに加えて、100年単位での閏年を削除しています。ただし、400年単位での閏年は残されています。

グレゴリオ暦が導入されたことにより、1582年10月4日の翌日が10月15日となり、これ以降はグレゴリオ暦が採用されました。しかし、英国やアジア諸国などではグレゴリオ暦の導入が遅れ、それぞれ独自の暦法を使用していました。

現在では、世界的にグレゴリオ暦が採用されていますが、正確な時刻の測定や暦法に対する批判があるため、新たな暦法の導入が提唱されることもあります。