プログラミングにおける「Hello, world!」の歴史

「Hello, world!」とは

「Hello, world!」とは、プログラミングにおいて最初に作るプログラム（サンプルプログラム）のことを指します。出力と入力を行う簡単なプログラムで、文法の基礎を身につけるためのものであり、プログラミング初心者には定番の課題となっています。

「Hello, world!」が誕生した背景

「Hello, world!」の起源は、1974年にベル研究所のプログラマーであるBrian Kernighanが、AT&T Bell Laboratoriesの新しいビルドシステムであるUNIXのマニュアルの一部として書いたプログラムにさかのぼります。彼は新しいシステムで動作するプログラムを作成しましたが、テストやデバッグをする際、何を出力すべきか悩んでいました。

そこで、Kernighanは自分の母国語である英語を使い、実行すると「Hello, world!」というメッセージが表示されるプログラムを作成しました。これが世界中のプログラミング言語で広く使用されるようになり、現在では、プログラマーの間でのおなじみのスタートアップ文句となっています。

「Hello, world!」の種類

プログラミング言語によって書き方は異なりますが、一般的な「Hello, world!」は次のようになります。

Python

print("Hello, world!")

JavaScript

alert("Hello, world!");

C++

#include <iostream>
using namespace std;
int main()
{
    cout << "Hello, world!" << endl;
    return 0;
}