ミュージシャンは左利きが多い？

左利きの割合と偏り

左利きと言われる人の割合は、全体の10%程度とされています。しかし、ミュージシャンの中には殊更に左利きの人が多いという傾向があります。

科学的な調査結果

1990年頃に、米国のミュージック・マガジン誌（Music Magazine）にて、世界に名だたるギタリスト100人を対象にした調査が行われました。それによると、58人中31人が左利きでした。これは約53%にも相当します。

その後、雑誌「Mens’ Health」が同様の調査を行ったところ、左利きの割合は41%程度でした。また、1970年代から1980年代の間に出版されたオーストラリアのロック雑誌「RAM」でも、左利きミュージシャンのインタビューや取材が多数掲載されていました。

音楽業界との関係性

ミュージシャンによると、左利きであることが演奏に与える影響があるとされています。例えば、左利き用のギターやドラムが少なく、右用のものを逆手に取ったり、オリジナルな奏法を開発したりすることが多いといわれています。

一方で、音楽業界においては、左利きのミュージシャンの貴重性に目を向け、彼らをPRすることもあります。例えば、ジミ・ヘンドリックスのように「偉大な左利きギタリスト」として有名な人物がいます。

結論

左利きのミュージシャンが多いというのは、科学的にも事実とされています。しかしながら、その理由は完全には解明されておらず、音楽における左利きの優位性があるのかどうかも定かではありません。