はじめに
学生時代、授業で習った舌の上にある味覚マップ。甘味が先端に、酸味が横に…というように、味覚別に区切られたマップが描かれていましたが、これは実は迷信だったのです。
味覚マップの起源
味覚マップが誕生したのは、西暦1901年にアメリカの心理学者・エドワード・ブラッドフォード・ティッチェナー氏が著書『物理的、人間的、社会的世界』で味覚の話題を取り上げたことがきっかけでした。その後、20世紀に入り、科学者たちが味覚の研究を進める中で、単一の味覚を感じる時、どの部分が刺激されるのかを定めたため、味覚マップが考案されました。
味覚マップが迷信とされた理由
しかし、近年の研究により、味覚マップには科学的根拠がなく、迷信であることが判明しています。事実、舌の各部位には、甘味、酸味、塩味、苦味を感じる細胞が、ほぼ均等に存在しているとされています。ですから、どの部位でも、同じように味覚を感じることが可能なのです。
まとめ
舌の上にある味覚マップは、科学的な根拠がなく、迷信であることが確認されています。つまり、甘味、酸味、塩味、苦味は、舌のどこでも感じることができるので、料理をするときには、その場所に応じた味付けをする必要があります。
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