江戸時代には煙管が法律で定められていた

煙草の歴史

煙草は紀元前900年ごろにアメリカで発見され、16世紀にはスペインから持ち帰られてヨーロッパで流行しました。17世紀にはオランダ商人たちが日本に煙草を持ち込み、江戸時代には庶民の間にも広まっていきました。

煙管の登場

江戸時代中期ごろから、煙草を吸うための煙管が登場しました。当時は、煙管によって煙草を吸うことが一般的でした。しかし、煙管の種類や長さによって吸い方が異なり、しばしばトラブルが起きました。

煙管の法律化

そこで、江戸幕府は安定した煙草の利用を保つため、煙管の形状や長さを定めた法律を制定しました。煙管には、細い竹を編んだものや、漆塗りの長いもの、金属製のものなど、様々な種類がありましたが、法律で定められた長さは30cm以下で、編みの竹煙管が一般的でした。

また、煙管には「匂い消し」と呼ばれる装置が付けられており、煙草の臭いが部屋に充満することを防いでいました。この「匂い消し」は、煙管の先端につけるカバー状のもので、樹脂製のものや金属製のものなどがありました。

まとめ

江戸時代には、煙草の利用を支えるために煙管が法律で定められていました。煙管には、長さや形状といった規定があり、煙草の臭いを抑える「匂い消し」も付いていました。