世界で最も大きな緑の壁はアフリカ大陸にある

緑の壁とは?

緑の壁は、砂漠化や土壌劣化を防ぐため、緑地帯を作る計画のことを指します。アフリカ大陸においては、サヘル地域の緑の壁が計画されています。

サヘル地域は、アフリカ大陸北部に位置する砂漠気候帯のことを指します。少雨かつ乾燥した気候であり、飢餓や水不足が深刻な問題になっています。

緑の壁計画は、サヘル地域において、地上15kmの幅に渡って、南北に植林を行う計画です。それによって、風による砂の侵入を防ぎ、土壌の蓄積を促すとともに、森林資源の確保や、地元住民による農耕・畜産が行えるようにすることが目的とされています。

緑の壁の規模は、約8,000kmに及び、アフリカ大陸をまたいでいます。そのうち、2500kmが既に植林され、残りは今後の植林予定区域となっています。これは、世界で最も大きな緑の壁とされています。

緑の壁計画においては、資金不足や地元住民との調整などの問題があります。また、長期的な維持管理の必要性も指摘されています。しかしながら、環境や社会の改善に向けて、計画の達成に向けた取り組みが進められています。