「銭」の語源とは

語源の由来

「銭」という言葉は、古代中国にあった通貨「戦国銭」から来ています。この通貨は、春秋戦国時代に諸国が独自に作った銅銭で、銭貨としての最初の試みの一つでした。

「戦国銭」は、文字による価値表示が刻まれておらず、単に銅銭という名で貨幣化されていました。後に、唐代に入るとこの銅銭を「銭」と呼ぶようになり、これが現在の日本語の「銭」に繋がっていきました。

さらに詳しい由来

語源には、もう一つの説もあります。それは「鉄」という言葉が由来だという説です。

中国古代の貨幣は、当時の生活用鉄器から発展していったといわれています。古くは、鉄製の刀剣は通貨としても使用され、買い物をする時には、銭貨を地面に投げて音を鳴らし、その音が出る銭貨を手にしました。このように、銭貨が鉄貨から派生したという説があります。

鉄を表す漢字「銭」の成り立ちは、元来、「釒」という中国古代の貨幣から作られたものであり、「金」と「打」の組み合わせで表わされています。そして、これに「部」を表わす「鉦」を加えて完成しました。


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