キーボードのQWERTY配列は、タイプライターの欠陥修正のために作られた

QWERTY配列とは

QWERTY配列とは、キーボードのアルファベットキーが並ぶ配列のことです。

タイプライターの欠陥修正

QWERTY配列が考案されたのは、19世紀後半のアメリカで、タイプライターが普及し始めた頃です。

当時のタイプライターは、一度に複数の文字を打つのが難しく、ボタンを押すと機械が文字盤に打鍵部分を叩きつけて文字を印字するようになっていました。

しかし、これには欠陥がありました。多くの人が早く打とうとして打鍵部分を押さえすぎたり、同時に複数のキーを打とうとして打鍵部分が絡み合い、機械が壊れることがよくありました。

そこで、文字盤内のキーを弱めたり、配列を入れ替えることで、打鍵をスムーズにするための工夫を行いました。そして、QWERTY配列が誕生したのです。

QWERTY配列の問題点

QWERTY配列は、タイプライターが進化した今でも、圧倒的に使われている配列です。しかし、実はQWERTY配列には問題点があります。

例えば、人差し指が一番多く使われる「E」というアルファベットが、キーボードの中央よりも右上にあるため、常に右手を使うことになり、利き手の負担が大きくなってしまいます。

また、QWERTY配列は当時の打ち方を教えるために作られたため、現代のタイピングの速度に合わせた配列ではないという指摘もあります。

その他の配列

QWERTY配列以外にも、様々な配列が存在します。

日本では、かつてJIS配列が主流でしたが、現在はJIS配列をベースにしたNEC、日本語配列、US配列などが使われています。

一方、QWERTY配列から進化した配列としては、同様に打ちやすさを追求したDVORAK配列や、総打鍵数が最小となるMINIMAK配列などが挙げられます。


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