史上初の自動車登録・ナンバーが貼られた車
日本で最も古い自動車とされるのは、1898年に輸入された「パノホース型・三輪自動車」です。しかし、日本で史上初めて自動車登録・ナンバーが貼られた車は、現在は名古屋市科学館に展示されている「オスカー8馬力二人乗り自動車」(以下オスカー車)だとされています。
オスカー車は、1900年9月に東京府において自動車登録制度が開始され、その同月に最初に登録申請された車両です。オスカー車の所有者であった鹿島彦三郎氏は、警視庁に書類提出にあたって課せられた車体番号と鑑札番号を、自車に貼り付けたとされています。
オスカー車がなぜ最初に登録されたか?
当時、日本にはまだ自動車を所有している人は少なく、自動車に対する認知度も低かったため、自動車の登録制度が開始されてもなかなか登録される車両が出てこなかったと言われています。しかし、オスカー車の所有者であった鹿島彦三郎氏が、登録に積極的に取り組んだために最初に登録が完了したと言われています。
オスカー車の特徴
オスカー車は、アメリカで製造された二人乗りの自動車で、エンジンは空冷2サイクル式の8馬力のものが搭載されていました。最高速度は時速40kmだったと言われています。ハンドルがなく、ステアリングの操作は、ボタンを回転させる方式を採用していました。
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