「鏡」の起源
「鏡」の言葉は古代中国で生まれました。当時、鏡の材料として使われていた青銅(せいどう)の鏡を表す漢字が「鏡」でした。その後、日本でも同じ漢字が伝わってきて、「かがみ」という言葉になりました。
「鏡」の語源
「鏡」は、中国語で「jing」(ジン)と言います。この「jing」には、反射する、映す、意味があります。また、 「鏡」の漢字は、この「jing」に、金属である青銅を示す部首「金」がついた形になっています。
「鏡」の変遷
「鏡」という漢字は、時代とともに変化しました。古い形は、「鑠鏤趉鏡」(しゃくろくせつきょう)と呼ばれ、縄文時代に使われた縄状の土器などを鏡に見立て、その形を表現しています。また、「龜文鏡(きもんきょう)」というものもあり、甲羅(こうら)のような模様の彫刻が施された銅鏡です。
「鏡」に関する雑学
・ 鏡は古代から美容に利用されてきました。古くは、鋳鉄の鏡に油を塗り、磨いたと言われています。
・ 鏡は、古くは腰にぶら下げていたようです。また、日本では、神職が鏡を持って巫女に与える神事が行われたりします。
・ 鏡面に特定の文字や印象的なイラストを施した特別な鏡は、江戸時代に流行し、貴重品として重宝されました。
・ 現代の鏡はアルミ板を使って作られます。アルミの表面に特殊なコーティングを施し、鏡の質感を出しています。
コメントを残す