ローマ数字「Z」について
ローマ数字には、I・V・X・L・C・D・Mの7つの文字がありますが、「0」を表す文字は存在しません。しかし、英語圏でよく見かける「Xmas」のように、「Z」を用いた例があります。
「Z」は、イタリア語で「zaro」、すなわち「何もない」という意味があります。そのため、英語の「zero」(ゼロ)に代わる独自の表記として、「Xmas」「007」といったものに使われることがあります。
「Z」を使った有名な例
「Xmas」は、クリスマスの略語として知られています。語源には諸説ありますが、「X」は、キリスト(Christ)の頭文字であるとする説が有力です。そのため、ローマ数字の「X」を「キリスト」とする解釈をすると、「Xmas」は「キリストの誕生の祭り」という意味になります。
また、ジェームズ・ボンドのコードネーム「007」も、「Z」を使った代替表記のひとつです。実際には、「007」という数字自体には何の意味もなく、単にフレミングが「ダブル・オー」という単語を気に入っていたというだけです。しかし、映画などでは「Z」を使った英語版のポスターが多く見られます。
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