胡蝶の夢に登場する道士が使う扇子の意味

胡蝶の夢について

中国の小説、『紅楼夢』の一部である『胡蝶の夢』は、世界中で愛されている名作のひとつです。20世紀初頭には、英国でも翻訳され、『燃燈叢話』や『児童長話』といった書物に収められていました。

道士の扇子について

『胡蝶の夢』に登場する道士は、扇子を持っている場面があります。この扇子は、象牙製で、しばしば「密宗扇」と呼ばれています。

道士たちは、この扇子を使って天気を操ったり、自分自身を浄化したりすると信じていました。また、扇子の形状にも意味があったとされています。鳥羽織を羽織った道士は、その扇子を左手で扇ぐことで、病気や悪縁を祓っていたとされています。

扇子の持ち方

『胡蝶の夢』に登場する道士が扇子を持っている場面では、扇子を左手で持っています。これは、密宗の修行方法のひとつである「四身成就」に基づいています。四身成就とは、物質界にある「肉身」を、精神世界にある「報身」、「法身」、「真身」に変化させることです。扇子を左手で持つことで、この四身成就に基づいた修行ができるとされています。

以上が、『胡蝶の夢』に登場する道士が使う扇子の意味についての豆知識でした。