麻疹とは
麻疹は、ウイルスに感染して起こる病気の一つです。主な症状は、高熱や発疹、咳、鼻水、目の充血などです。大多数の人は、ウイルスによって感染した後、治癒します。しかし、稀に合併症を引き起こすこともあります。また、この病気にかかった人は、以降一生免疫を獲得して再発しないようになります。
免疫力があるという報告
しかし、最近では、麻疹にかかっていない人でも、麻疹の抗体を持っていることがあることがわかってきました。これは、2019年に発表された研究でも報告されています。
この研究では、麻疹の流行が減った20代から50代の成人1000人を対象に、抗体検査を行いました。すると、73%の人が麻疹の抗体を持っていることが判明したとのことです。
どうして抗体があるのか
このような現象が起こる理由は、麻疹のウイルスが他のウイルスと交差反応することによると考えられています。例えば、風疹やマンプスといったウイルスと交差反応して、麻疹の抗体が作られるということです。
ただし、この抗体が本当に麻疹に対して効果的ということは、まだ確定的なことではありません。今後、より詳細な調査が進むことで、今回の研究がどのような意味を持つのか、より明確になってくることが期待されます。
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