大島・三宅・御蔵島と伊豆諸島の秘密

1. 伊豆諸島の形成

伊豆諸島は、東京都心から約150キロ南方に位置し、大小70余の島々からなる島嶼群です。これらの島々は、約200万年前から現在に至るまで、火山活動による噴火と島の形成、海底拡大による島の分裂、沈降と隆起、熱水作用による硫黄の沈殿などの様々な現象により形成されました。

2. 明治天皇の初めての西南視察先

明治天皇は、1872年に伊豆諸島を初めての西南視察先として訪れました。その後、1930年代に編纂された「富士山及び近在遊覧案内(東京毎夕新聞社刊)」には、明治天皇が大島を訪れた際、八丈島との間を船で移動する途中、バルカン号(英国船)が爆発事故を起こし、それに反応して、韮山反射炉から望まれた清掃車輪や火器を役立てて、砲撃を開始したという記事が載っています。

3. 御蔵島の隠された歴史

御蔵島は、江戸時代には貝塚の近くから遺跡が見つかっており、遺品(室町時代の鉄鉾・鉄傘束等々)も出土しています。また、明治時代には「御蔵島ホテル」という国内初のリゾートホテルが出現し、多くの文化人が訪れました。しかし、第二次世界大戦後、島民の多くが小笠原諸島に強制移住させられ、その後、御蔵島に生き残った人々も、人口減少や島の高価な物価などにより、厳しい生活を余儀なくされています。


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