一般道でも見られる「岩窟トンネル」
高速道路にはトンネルが数多く存在しますが、その中には「岩窟トンネル」と呼ばれる、岩盤に直接掘り進んだトンネルがあります。それらは、今でも国土交通省静岡河川国道事務所で実施されている、岩盤地勢を学ぶための「採石場跡」を利用して、戦前に作られたものと思われます。
岩窟トンネルは、緊急時には安全の場所に逃れられるよう、採石場内に「非常用通路」として設置されていました。近くには東海道線のトンネルもあるため、非常用通路としても機能するトンネルが、民間でも高速道路でも一般的に作られたのです。
かつて高速道路では「旅行者に朴訥な風景を見せる効果がある」とされた高架橋
高速道路には陸橋という高架橋がありますが、実はそれには「旅行者に朴訥な風景を見せる効果がある」という、昔からの草分け的な理論がありました。例えば、福島県郡山市の磐梯山の近くにある、橋の上からの広大な景色は、今でも多くの人たちが訪れています。
しかし、言うまでもなく、そんな理由で作られた高架橋は数多くが撤去され、今は美しく造られた高架橋が主流となっています。
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