世界一小さな哺乳類サンフランシスコヤモリ

サンフランシスコヤモリとは

サンフランシスコヤモリとは、アメリカのカリフォルニア州シリコンバレーに生息する爬虫類で、全長約5㎝、体重約2～3gの、世界一小さな哺乳類として知られています。

サンフランシスコヤモリのオスは、降雨量の少ない乾燥地帯に生息しているにも関わらず、水分を摂らなくても体内の水分量が不変の状態を維持できることがわかっています。

その理由は、オスが尿素を尿酸に代謝するため、尿中の水分を取り戻すことができるからです。

サンフランシスコヤモリは、しっぽを切られてもすぐに再生することができます。なぜなら、ヤモリのしっぽの骨や筋肉は、再生力が非常に高いからです。

また、切れたしっぽには、栄養素を蓄えた“エネルギー蓄積庫”としての機能があるため、再生されたしっぽは、元のしっぽよりも長く、太くなることがあります。

サンフランシスコヤモリのゲノムには、10億年以上前の動物から受け継がれたゲノムが多く含まれています。これにより、地球上で最も古い生き物の1つであるサンフランシスコヤモリは、自然進化によって進化しなくなり、人工進化の被験体となる可能性があるとされています。

これを活用した新しい医療や素材の創造といった、未来の技術開発に期待が寄せられています。