水分補給をする時、氷水を飲むと効果が薄れる?

豆知識

水分補給は、健康維持にとても重要な要素です。しかしながら、その方法についてはさまざまな意見があります。その中で、氷水を飲むことについて“効果が薄れる”との意見があります。

背景

氷水を飲むことで、体温が下がってしまい、代謝が悪くなるという主張があります。しかし、果たしてそれは本当なのでしょうか?

検証結果

2011年に行われた研究では、人々に水と氷水を飲ませ、その後の体温変化を測定しました。実験の結果、氷水を飲んだグループは、水を飲んだグループと比べて0.22℃程度体温が下がりましたが、この違いは体内の制御システムにより調整され、体温変化にはほとんど影響を与えませんでした。

考察

氷水を飲むと身体が冷えることには変わりないでしょうが、体温コントロールシステムが効果的に働くため、水分補給に対する効果にはほとんど影響がありません。一方、氷水には他にもデメリットがあるとされています。例えば、消化に悪影響を与える可能性がある、のどの渇きの解消に時間がかかるなどが挙げられます。

結論

氷水を飲むことで水分補給の効果が薄れるというのは、あくまでも迷信に過ぎません。ただ、氷水にはデメリットがあるため、できるだけ水温が低くない常温の水や、ぬるま湯での水分補給が望ましいとされています。


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