世界一周すると1年間が約20分短くなる!?

地球の自転が時間に与える影響

地球が自転していることによって、日本やアメリカといった国々での現在の時刻が異なることはよく知られています。しかし、地球の自転は時間に対してさまざまな影響を与えているのです。

時計の調整による1年間の差

地球は公転しているため、1年間が経つと再度同じ位置に戻ってきます。ですが、地球の自転と公転は完全に一致していません。そのため、1年間が経つと地球は自転が1回多くなるということが起こります。

これを補正するために、国際的な時間規格である世界時(UTC)や各国の標準時間では、時々刻々と調整されています。また、平均太陽日というものも存在しており、これは地球自転の平均をとったもので、現在の時刻の計算に用いられています。

1年間を世界一周することで20分短くなる

では、地球の自転によって時間はどのように変化するのでしょうか。実は、地球は年々自転が少しずつ遅くなっています。これは、地球が公転しているために、地球の自転に影響を与える力が働くためです。

この影響は非常に小さいですが、毎日の累積で1年間が約1秒長くなっています。ですが、これだけでは面白味に欠けるため、もうひとつご紹介したいことがあります。

実は、地球の自転は楕円軌道で行われるため、地球が太陽から最も遠い場所(夜空で見ると小さくなる)では自転が遅く、最も近い場所(夜空で見ると大きくなる)では自転が速くなります。

そのため、地球一周すると、最も遠い場所で2.6ミリ秒だけ時間が遅れ、最も近い場所では順に2.3ミリ秒だけ早くなります。総計すると、1年間を世界一周すると20分近く短くなるとされています。

まとめ

地球の自転は、日々時間を変化させるだけでなく、長期的にも影響を与えています。世界時や標準時間の調整や、平均太陽日の導入などによって、現在の時刻が管理されています。また、地球の自転が少しずつ遅くなることに加え、楕円軌道で行われるため、1年間を世界一周すると20分短くなっているというのは興味深い事実です。


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