近親相姦は遺伝子疾患のリスクが高い

豆知識

近親相姦が遺伝子疾患を引き起こす可能性があるというのは一般的な知識だろう。

実際に、自然界では近親交配は避けられている。この理由としては、同じ遺伝子を持った者同士が繁殖することにより、その遺伝子に欠陥がある場合、欠陥が表れる確率が高くなるためである。

詳細

遺伝子疾患とは、その名の通り、遺伝子の欠陥により引き起こされる疾患のことである。例えば、先天性心疾患や筋ジストロフィー、脳性麻痺などがある。これらの疾患は、一般的には極めて珍しいものであるが、近親相姦により引き起こされる場合、その発生率が高くなる。

なぜ、近親相姦がこうした疾患を引き起こす可能性があるかというと、同じ遺伝子を共有する者同士が繁殖することによって、欠陥遺伝子が表出する確率が高くなるからだ。つまり、同じ欠陥を持つ親同士が繁殖することで、その欠陥が子孫に受け継がれ、遺伝子疾患が引き起こされるというわけである。

なお、近親相姦が遺伝子疾患を引き起こす確率は、近親相姦の度合いによって異なる。最も危険なのは近親相姦の度合いが高い場合である。つまり、兄妹や従兄弟、おじと姪など、直接的な血縁関係にある者同士が繁殖する場合、より高いリスクがある。