日本の花札には隠された意味がある！

花札の基本的な編成

日本の花札は、4種類の絵柄（萩・牡丹・桜・菊）をそれぞれ12枚ずつ、計48枚で構成されています。また、それぞれの絵柄には、1〜10の数字の札と、短冊や鶴などの特殊札が含まれています。

花札に隠された意味

花札には、隠された意味があります。それは、各札ごとに決められた「読み札」と呼ばれる一文が存在することです。これは、札を見る際に読み上げる短い文で、その文には、その札の意味や価値観が込められています。

読み札の例

桜の3：「風ふくや春の日和にして、つらぬきとめぬ物ごころ。」（風が吹く春の日に、頑張ってこらえ忍ぶ心が大切だ。）

菊の8：「ほととぎす聞こゆるや秋の暮、わが身ひとつの秋にはあらねど。」（秋の夕暮れに鳴くほととぎすを聞いたとき、自身の年齢に思いを馳せる。）

なお、読み札は地域によって異なるため、同じ札でも異なる文が存在することがあります。