カニの甲羅の色が変わるのはなぜ?

甲羅の色素変化

カニは、甲羅が青色や緑色をしている種類が多いことが知られています。しかし、実はカニの甲羅の色は時に変化することがあります。カニが赤い色になるのもその一例ですが、その原因は何でしょうか。

カニの甲羅が色を変えるのは、主に表皮色素細胞が酸化反応を起こすことによるものです。表皮色素細胞は、甲羅を形成している角質層の下に存在し、青色や緑色に染まるメラニン色素を生成する細胞です。このメラニン色素が酸化されることで、カニの甲羅は赤くなります。

理由は?

カニの甲羅が色を変えることで、その個体が妊娠しているか、または甲殻類を食べたことがあるかを表すサインとなることがあります。妊娠中のカニは、卵を守るために強い色素を発揮することがあります。また、甲殻類を食べたことがあるカニは、その甲殻類に含まれる赤い色素がカニの体内に吸収され、甲羅の色素を変化させることがあります。

いろいろな種類がいる

側面から見ると、カニの甲羅には「総排泄管」と呼ばれる突起物が見えます。この総排泄管の形状がユニークなため、カニの種類を見分けることができます。また、カニの種類によって甲羅の色も異なります。例えば、日本海に生息する「花咲ガニ」は、特徴的な赤い爪と合わせて、赤茶色の甲羅をしています。

おわりに

カニの甲羅の色が変わるのは、体内での化学反応によるものです。その変化は、カニの妊娠や食生活、種類などによって異なります。カニが変幻自在な色を見せる姿には、深い生命力を感じます。


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