タコが逃げるときに使う「噴水」のような方法

タコの噴水とは？

タコは脅されると、噴水のように水を吹き出して逃げることがあります。この現象を「噴水」と呼びます。噴水をする理由としては、主に鰓(えら)の状態を保つための水分補給や、捕食者を逃れるための防衛手段などが挙げられます。

噴水をするための仕組み

タコは、体内に「噴水袋」と呼ばれる器官を持っています。この袋に水を貯え、急激に圧力をかけることによって、噴水をすることができます。噴水袋に流れ込む水は、鰓を通過することで酸素を取り入れ、同時に老廃物や毒素を排出する働きもあります。

噴水による逃げ方

タコは噴水をすることで、逃げるスピードを上げることができます。噴水の水圧は非常に強く、時には2メートル以上の高さまで上がることがあります。これによって、捕獲される危険から逃れることができるのです。

噴水を見ることができる場所

日本では、神奈川県の葉山海岸や静岡県下田市の伊豆諸島などに、タコが住んでいる岩場やサンゴ礁があります。そういった場所で、タコが噴水をする姿を見ることができるかもしれません。

まとめ

タコは、噴水という珍しい手段を使って自己防衛を行っています。噴水袋という特殊な器官を持っており、水圧が非常に高いため、捕食者から逃れることができるのです。是非、自然の中でタコの噴水を見る機会をつかんでみてください。