エニアックという名前のコンピューター
1945年2月14日、世界初のコンピューター「エニアック」が公式に発表された。開発されたのは米陸軍のフィラデルフィア軍需局で、主に弾道計算に使用される予定だった。
エニアックは、約30トンもの重量があり、長さ24.4メートル、高さ3メートル、幅0.9メートルと巨大で、約18,000個もの真空管、70,000個以上の抵抗器、10,000個以上のキャパシタを使用した。電気代だけでも1日あたり約240ドルで、1秒に1万回の演算能力を持っており、現在のコンピュータと比べても圧倒的な性能を誇っていた。
その後、エニアックは世界初の汎用コンピュータとして、国内外の研究機関や企業に貸し出され、多くの数値計算や科学技術研究に貢献してきた。
しかし、エニアックはプログラムが配線方式であったため、1台のマシンで複数のプログラムを実行することができず、プログラム変更には膨大な時間と労力を要した。そのため、2000個以上のプログラムを作るにあたって、算術ロジックユニットを使った新しい汎用コンピュータ「EDVAC」が開発され、エニアックは退役した。
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