豆知識1:東海道本線ではない
一般的に、日本で最初に建設された鉄道の路線として知られているのは、東海道本線の一部分である神戸 – 姫路間の区間である。しかし、実際に最初に建設された鉄道路線は、同じく東海道本線とは別の京都 – 大阪間の区間であった。
豆知識2:当初の目的は運河建設
京都 – 大阪間の鉄道は、当初は運河建設を目的として計画されたものであった。天保14年(1843年)に、当時の京都所司代であった水野忠邦が、西国八十八箇所の観音霊場巡礼客の往来に支障がないよう、運河建設を提唱したことがきっかけとなっている。
豆知識3:イギリス人技師の手によって建設
京都 – 大阪間の鉄道は、当初からイギリス人技師の手によって建設されていた。具体的には、ロンドン出身のアントニオ・フォンテスリーが、1845年に着任し、この区間の設計と建設を行っている。
豆知識4:鉄道開業に関する法律がなかった
当時の日本には、鉄道開業に関する法律がなかったため、鉄道の建設に関連する様々な問題が発生した。たとえば、土地取得に関しては、江戸時代の風習に基づいて、近隣の住民からの承認を得ることが必要であった。また、資金調達に関しても、当初は水野忠邦が自費で建設費用を負担した。
豆知識5:営業開始は大幅に遅れた
京都 – 大阪間の鉄道は、工事が始まったのは1845年のことであったが、最初の開業予定日は1846年の秋であった。しかし、諸般の理由により、開業は遅れ、結局は1874年になってようやく営業を開始した。
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