豆知識
水銀は一般的に有毒な物質として知られていますが、実は人間が飲んでも害がない水銀が存在します。それが、有機水銀と無機水銀です。
有機水銀と無機水銀の違い
有機水銀とは、人工的な化学反応で合成される水銀化合物のことで、魚や貝などの海産物に含まれます。無機水銀とは、天然に存在する水銀のことで、地殻中に存在する鉱物や土壌などに含まれます。
有害なのは有機水銀
人間にとって有害なのは、有機水銀です。これは消化管から吸収された後、血液中に取り込まれ、細胞内に蓄積されていきます。そのため、魚や貝などの高次捕食動物を食べると、体内に蓄積されている有害な有機水銀を摂取することになるのです。
無機水銀は安全
一方で、無機水銀は人間が飲んでも害がありません。実際に、古代ローマ時代には、噴水から無機水銀が注がれた水道水を飲んでいたとされています。また、最近の研究でも、無機水銀を含む地下水が健康に良いとされています。
まとめ
水銀といえば有毒なイメージがありますが、有機水銀と無機水銀では、人間にとって有害か否かが大きく異なります。魚や貝などの高次捕食動物を食べる際には、有機水銀に注意することが重要です。一方で、地下水などの無機水銀は、人間が飲んでも害がないということです。
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