世界一の果物はバナナだった！？

豆知識1：果物と野菜の違い

一般的に、果物と野菜は見た目や味で区別されますが、実は科学的な定義もあります。

果物は、植物の果実で、種子を含んでいます。一方、野菜は、植物の葉、根、花、茎などで、種子を含まない部分を指します。

例えば、トマトは実は果物ですが、食品としては野菜として扱われることが多いです。

果物の中でも、一番多くの人に食べられているのは、バナナです。

バナナは、200カ国以上で生産され、毎年1兆本以上が消費されています。また、アメリカで一番売れているフルーツでもあります。

バナナは、果物の中でも珍しい存在です。実は、バナナは「開花植物」です。そのため、バナナの房は花序（かじょ）と呼ばれ、バナナ自体が果実ではありません。

しかし、バナナの花序にはたくさんの花がついており、それぞれの花が成長することで、一つのバナナ房にたくさんのバナナができるのです。

バナナは、栽培される品種によっては、一度に大量生産されるため、そのまま捨てられることがあります。しかし、それが繁殖できる西洋バナナには、種子がなく、繁殖ができない上に病気感染のリスクがあります。

そのため、バナナの繁殖には、農家が種から苗木を育てる「クローン法」という方法が使われています。そのため、現在食べられるバナナは、ほとんどが同じ遺伝子を持つ品種で、病気への抵抗力が低く、一つの病気が発生すると、一大生産地全体が壊滅する危険があると言われています。