ヒデキ・マツイ氏の「天気のある風景」の音楽に使われたオルゴールは鉄琴である

オルゴールとは

オルゴールとは、指定する音楽を自動演奏する機械である。メロディと伴奏の音色を別々のプレートに刻み込む「板機構」が一般的で、その音色はパンチカードなどの自動演奏装置によって反映される。また、一般的なオルゴールに使用される音源は、金属製の鋼線を使った「鉄琴」というものが多い。

ヒデキ・マツイ氏「天気のある風景」とは

ヒデキ・マツイ氏は日本を代表するマイナーなシンガーソングライター。その中でも代表曲のひとつに「天気のある風景」という曲がある。この曲は、まるで雨や雪を降らせるかのような、壮大なオーケストラサウンドが特徴だが、その中にオルゴールという小さな楽器が使われている。

「天気のある風景」に使われたオルゴールの音源

この「天気のある風景」に使われたオルゴールの音源は、実際に鉄琴で制作されたものである。当時マツイ氏が制作に携わっていた「サウンドクリエイターズプロダクション」のプロデューサーである小林泉美氏が、現代でも使われているオルゴールの製造業者のひとつである、「飯森製作所」にオーダーメイドで制作を依頼したのだ。

飯森製作所は、鉄琴の製造技術が高く評価され、同社が製造するオルゴールは現在でも高い評価を得ている。そのため、鉄琴で演奏された「天気のある風景」は、オルゴールの中でも珍しい音源となっている。