世界初のコンピュータウイルスは何だったのか?

豆知識

世界初のコンピュータウイルスは、1986年にパキスタン人の学生、ブラス・タクビルによって作成された「Brain」と呼ばれるウイルスです。

詳細

1986年、ブラス・タクビルは、彼と兄弟が経営するコンピュータ販売店が、パキスタンの国内市場で激しい競争に直面していることに対処するために、より効果的な方法を模索していました。

タクビルは、パキスタン国内で広く使用されていたIBM PC互換機向けに、Disk Operating System(DOS)のコピーを製造していました。コピー品を制作するためには、製造元のDOSのコードを変更する必要がありました。

そして、タクビルは、DOS自体を変更することで、IBMの市場を支配することができると考えました。そのために、当時まだ広く普及していなかったフロッピーディスクにウイルスを埋め込むことを思いつきました。

彼は、ウイルスを使ってディスクを汚染することで、コピー販売を急増させ、また自身の町で競合する企業が販売するコンピュータを故障させることができると考えました。

彼は、自分の住所、電話番号、兄弟の名前、販売店の住所など、さまざまな情報を含むウイルス「Brain」を開発しました。

「Brain」は、感染したフロッピーディスクを挿入することで、ユーザーのコンピュータに感染するように設計されていました。

このウイルスは、ディスクドライブのルートに自身の名前を残し、感染ディスクのデータを保護するためのバックアップコピーを作成することができました。

「Brain」は、現在よく知られているような多大な被害はもたらしませんでしたが、ウイルスのリリース以降、コンピュータセキュリティに関する問題が大いに注目されるようになりました。


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