「エビの死に方」に秘密があります

背中を丸める習性

エビは背中をカーブさせて泳ぐことがあります。この習性は死後も現れます。生きた状態のときは、筋肉と神経が背骨につながっているため、この習性が表れます。しかし、死亡すると筋肉と神経の関係が取れるため、背中は自然とカーブし、他の個体と区別がつくようになります。

エビの脱皮と死亡について

エビは成長すると、外側の硬い殻が小さくなってしまうため、脱皮を行います。脱皮するときは、殻が柔らかくなるため、非常に傷つきやすい状態になります。また、老化により成長が停止するため、脱皮ができずに死亡することもあります。

食べている最中に死亡することがある？

エビは、自分の体を維持するためにエネルギーが必要です。そのため、食べ物を探して歩き回ることが多いです。しかし、冬などの水温が下がると、代謝が落ちるため、食べ物を摂取しないまま死亡することがあります。また、食べている最中に死亡することもあります。その場合、消化を終えることができず、腐敗が進んでしまうため、衛生上も問題が生じます。

「緑色のエビ」とは何？

緑色のエビは、沖縄県や鹿児島県などで釣れることがあります。その独特の色は、カロテノイド類によるものです。これらの成分は、エビが食べる藻類などに含まれる色素で、エビが摂取することで体内に蓄積されて、緑色を帯びるようになります。全国的に見ると珍しい色のエビといえます。

エビには、いろいろな適応を身に付けた生命力あふれる生き物ですが、一度死亡すると、その表情が変わることがわかりました。特に、背中を丸める習性は、エビが誰かにとって、誰かでなくなったことを示すような、心に残るシンボルのように感じられます。