世界初のスマホはIBMのシモンである

豆知識

1992年にIBMが開発したシモンは、タッチパネルとグラフィック表示を組み合わせたスマートフォンとして初めて市販された製品です。シモンはPDA（携帯情報端末）としても使用することができ、オフィスでのスケジュール管理やインターネット接続も可能でした。

背景

シモンは、1980年代から開発が始まったグラフィック・ユーザ・インタフェース（GUI）を採用した最初の携帯情報端末の一つです。 当時の携帯電話は、通話機能が主流であり、高額な価格で、通信速度も遅く、重いものが多かったです。さらに、タブレット型のPDAも存在しましたが、ネットワーク接続がなかったため、情報共有などができませんでした。

特徴

シモンは、2.4メガヘルツのプロセッサ、フルカラーのタッチパネルディスプレイ、キーボード、ストッキングメモリ、Fax、インターネット接続などの機能を備え、世界初のスマートフォンとしての地位を確立しました。 軽さやタッチパネル操作など、現在のスマートフォンと類似した機能を持っていました。しかし、シモンは発売時に非常に高価であったため、一般消費者には普及しませんでした。

まとめ

シモンは現在のスマートフォンの原型とも言える製品であり、まさに2000年代以降のスマートフォン発展に大きな影響を与えたと言えます。現在のスマートフォンは、ワイヤレステクノロジー、電子メール、カメラ、ソフトウェアなど、より優れた機能を備えているが、初期のスマートフォンであるシモンが持つ機能や技術が、現在のスマートフォンの原点となっています。