世界最古の病気、天然痘

概要

天然痘は、口や鼻から出る飛沫感染により、発病する人口が急増する感染症です。世界最古の病気の一つであり、病原体はウイルスです。19世紀までに世界中で深刻な大流行を引き起こし、数百万人の死者を出すこともありました。

症状

天然痘の症状には、38度前後の高熱、頭痛、筋肉痛、喉の痛み、赤い発疹、水疱があります。発疹は体全体に及びます。感染後、症状は7～10日後に現れます。発疹が現れると、患者は非常に伝染性が高くなり、感染拡大を起こす原因になります。

絶滅

1977年に、WHOが天然痘根絶計画を実施。1980年には、世界で最後の天然痘患者が発生した後、天然痘は完全に絶滅しました。これは、人類史上初めて完全に絶滅した病気でもあります。しかしながら、今後、生物兵器の使用などにより天然痘が再生産される可能性があるため、現在も様々な研究が行われています。