鮭の帰巣について

鮭は遠い海を旅して帰巣する

鮭は海で生活しているが、繁殖のためには淡水域に戻る必要がある。そして、一度遡上した川を忘れず、その川に帰ってくると言われています。

鮭は自分が生まれた川の匂いを記憶しています。そのため、群れをなして海を旅している時でも、出産した川であれば匂いに引かれて、その川に帰ってくることができます。

鮭は海と淡水域で生活するために、適応進化しています。例えば、淡水域での生活では塩分濃度の違いから変わる細胞構造を持っているといわれています。また、海では餌となるプランクトンが普及し、適した環境にある時に大量の卵を産みます。

鮭の帰巣が減っている問題に対して、魚道の整備や土木的な対策などが行われています。

鮭が豊富に生息する時代には鮭づくしの料理が繁盛していましたが、現在は鮭の資源保護が求められています。