日本の伝統芸能「能」について

1. 能とは

能は、13世紀に誕生した日本の伝統芸能のひとつであり、舞台上で踊りや演技をしながら、語り手が物語を語る、いわゆる「語り物」の形式を取ります。

2. 能の特徴

能の特徴として、以下のようなものが挙げられます。

  • 独特の調子で歌われる「仕舞」があり、これが非常に印象的。
  • 「笛」、「太鼓」などの楽器演奏が大きな役割を持っている。
  • 独特な言葉遣い(能語)がある。これは古典的な日本語をベースにしており、現代の日本語とは異なる。
  • 俳優たちは仮面(面)を着用し、表情を隠すため、身ぶりや動きによって感情を表現する。

3. 能の演目

能には、数多くの演目がありますが、代表的なものとして「鉄輪」「羽衣」「猩々」「松風」「鷺」といった作品があります。

4. 能の起源

能の起源は、13世紀に活躍した観阿弥とその父・世阿弥によって作られたとされています。世阿弥は、その前に存在した芸能「風流能楽歌舞伎」を改良して、能を完成させたといわれています。

5. 「能」と「狂言」

能は、別名「能楽」とも呼ばれます。「楽」とは「歌舞」の意味であり、また、「能」と「狂言」は、共に日本の伝統芸能であるため、合わせて「能狂言」として扱われることもあります。


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