キョンシー、中国の吸血鬼

豆知識１：キョンシー起源の由来

キョンシーは、中国の伝統的な吸血鬼で、“僵尸”とも呼ばれます。歴史的には、彼らは、私たちが今日知っているような、糸杉で覆われた “木乃伊”のような姿ではなく、“屍身” といういわゆる死体を意味する言葉や、“鬼神”、“鬼龍” といった名称で言及されていました。彼らが初めて記録されたのは、中国の明にきわめて近い、元の時代でした。彼らは、死者から生まれた鬼、あるいは人間によって生まれた鬼というふたつの系統に分かれ、多くの場合、人間によって生まれた鬼は、悪党だったり犯罪者だったりし、そのため、吸血鬼として誕生しました。

豆知識２：キョンシーの見た目

キョンシーは、人間と動物の両方の要素を含む、奇妙で恐ろしい外観をしています。彼らは、大きな、突き出た牙で武装し、顔は、ぎざぎざの鬣、あるいは毛皮で覆われています。彼らは、長く伸びた爪で、切り裂かれたローブのような服を着ていて、右手には銅鐸、左手には霊符を持っています。

豆知識３：キョンシーの歴史的な役割

キョンシーは、しばしば、災害を引き起こす邪悪な悪霊として描かれ、人々は彼らを払うために、27日に1度、彼らを踏みつぶす巫女装束を着た人々によって屍身が打たれます。“踏襲”と呼ばれるこの行為は、鬼との戦いとして表現され、鬼を踏みつけることで、鬼は人間の意志その他、他の神性を取り込むことが阻止されると考えられていました。キョンシーは、中華文明の歴史において重要な存在であり続けます。

以上、中国の伝統的な吸血鬼であるキョンシーにまつわる豆知識を３つ紹介しました。