意味の違い
“実質”と”事実上”は、両方とも”実際には”という意味で用いられることが多いです。しかし、微妙な違いがあります。
“実質”は、ある物事が本来持っている本質的な価値や意味を指します。そのため、”実質”は、本質、核心、要点などを表すことが多いです。
一方、「事実上」は、形式的に別の状態や状況にあるとされているが、実際にはもうそうでなくなっている、その様子を表します。
例文で理解してみよう
それでは、実際の例文を見ながら、意味の違いを理解していきましょう。
例文①
この企業は、実質的には彼女が率いているようなものだ。
この例文では、「実質的には」という表現が使われています。これは、「本来は彼女が率いている」という、企業の本質的な状態や意味を表しています。
例文②
この国の日本語教育は、事実上イマイチだ。
この例文では、「事実上」という表現が使われています。これは、「形式上はイイけど、実際にはそうでもない」という状態を表しています。
まとめ
“実質”と”事実上”は、ともに “実際には”という意味では用いられます。ただ、微妙なニュアンスの違いがあるため、使う表現によって語感を変えることができます。
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