巨大恐竜がどうやって卵を温めていたのか？

豆知識１：アプトミストークスの卵の保育方法

アプトミストークスという恐竜は、サイズが約15mにもなる大型種でありながら、その卵はわずかEggと同じ大きさしかありません。この小さな卵をなんとか保育する方法を、考古学者たちは研究しています。

アプトミストークスは、産卵後に卵を集めて細かい砂や泥で周囲を覆っていました。そして、体重をかけて転がし、中で卵を回転させながら砂の中に埋め込むことで、卵を保護し、温度を一定に保っていました。

このような卵の保育方法は、他の恐竜種にもみられます。

豆知識２：マイアサウラの卵の保温方法

マイアサウラという恐竜は、ステゴサウルスやティラノサウルスに先立つ時代に生息していた、小型種の恐竜です。マイアサウラは、卵を孵すために、通常の恐竜とは全く異なる方法で卵を保温していました。

マイアサウラは、身体を卵の上に乗せるのではなく、同時期の恐竜ネストに向かって毛布をかけるように2本の立派なしっぽを交差させ、その上に卵を置くのです。その後、このネストを独立した場所に運び、陽が当たらないようにキャノピーを作り上げて保護していたそうです。

豆知識３：オヴィラプトルの卵の保育方法

オヴィラプトルという小型種の恐竜は、独自な卵の保育方法を持っていました。オヴィラプトルが保育する卵は、他の恐竜の卵よりも大きく、約20cmもあります。

オヴィラプトルは、卵を自分の腹の下に置き、腰を使って卵を上下に揺らしていました。このようにすることで、卵の中の赤ちゃん恐竜が横になったり、詰まったりするのを防ぐことができました。

まとめ

恐竜たちは、巨大な体躯や外敵から卵を守る独自の方法を持っていました。卵の保温方法についても、様々な種類が存在しました。