シカゴの風の強さと愛称
シカゴといえば、アメリカ合衆国の中でも風の強い都市として知られています。この風が原因で、市内の高層ビル群には「風のトンネル」と呼ばれるものも存在します。
そんなシカゴの愛称の一つに「ウィンディシティ(Windy City)」があります。このニックネームは、シカゴが風の強い都市であることに由来します。しかし、意外にも「ウィンディシティ」という名前は風の強さに関するものではなかったのです。
ウィンディシティの由来
「ウィンディシティ」の名前の由来にはいくつかの説がありますが、最も有力とされるのは次の説です。
19世紀、シカゴは急速に発展を遂げ、人口も急増しました。そんな中、1893年にシカゴで「コロンビア博覧会」が開催されることになりました。この博覧会が開催された理由の一つには、シカゴが一大都市として発展を遂げたことを証明するためだったといわれています。
この博覧会にあわせて、シカゴは大々的なキャンペーンを展開しました。その中で「シカゴは偉大な街。世界で最も重要な貿易都市。それにしても、それは都市のエネルギーによるところが大きい。だから、シカゴは常に風が吹き荒れる」というスローガンが考案されました。
このスローガンが広まるにつれ、「ウィンディシカゴ(Windy Chicago)」というニックネームが一般的に使用されるようになりました。そして、「ウィンディシカゴ」が変化して「ウィンディシティ」になったのです。
まとめ
「ウィンディシティ」という愛称は、シカゴの風の強さに由来すると思われがちですが、実際には違う由来があることがわかりました。シカゴは、発展の歴史からエネルギッシュな街であることをアピールするため、キャンペーンを展開し「ウィンディシカゴ」というスローガンが考案され、それが「ウィンディシティ」という愛称に変化したのです。
コメントを残す