お店の外観と看板に隠された歴史
「やきとり」という言葉を聞くと、多くの方は日本発祥の食べ物だと思われていることでしょう。
しかし、実は「やきとり」のルーツは、中近東にあるイラン(当時のペルシャ)にまで遡ることができます。
「やきとり」という言葉は、イランで食べられていた「ジュジェ・カバブ」という料理が由来になっています。
ジュジェ・カバブは、鶏肉を串に刺して焼いた料理で、その後イランから東南アジア、中国、そして日本に伝わったとされています。
「やきとり」という言葉が日本語になったのは、江戸時代に蘭学者たちがジュジェ・カバブにあたる料理を日本語訳したことからだとされています。
お店の外観や看板にも、それらの歴史が隠されていることがあります。
例えば、東京の「鶏貴族」では、イランの国旗がデザインされた看板が掲げられています。
「串焼き」と「やきとり」の違い
さて、イラン由来の「ジュジェ・カバブ」が日本に伝わった際に、日本人の口に合わせてアレンジされたということもあり、「やきとり」という言葉が生まれました。
一方、全く別の発祥地を持つのが「串焼き」です。
「串焼き」は、広島県尾道市周辺で誕生したとされており、鳥などの肉を串に刺して焼いたものです。
「やきとり」と「串焼き」は見た目や味が似ていますが、日本においては、両者は全く別の料理として認知されています。
まとめ
「やきとり」は、日本に伝わったイラン由来の料理だったことがわかりました。
そのルーツを知ることで、今まで以上に「やきとり」を味わうときに、歴史と文化が付加価値として感じられるかもしれません。
コメントを残す