世界最古の書物は『エベルス・パピルス』

豆知識１：紀元前2400年頃に書かれた「エベルス・パピルス」

エベルス・パピルスは、医学、占星術、アマルガム（歯の詰め物）の製法など、古代エジプト人が興味を持っていた幅広い分野についての知識がまとめられている書物で、現存する最古の書物の一つとされています。

豆知識２：保存状態が極めて良い

一般的に、古代書物は保存状態が悪く、文字が欠けたり、ぼやけたりしていることが多いですが、エベルス・パピルスは保存状態が非常に良く、多くの文章が丸ごと残っています。これは、エベルス・パピルスが地下墓に保存されていたため、湿気や風化から守られたためだと考えられています。

豆知識３：翻訳には技術的な困難がある

エベルス・パピルスの言語は、古代エジプト語の一種であるヒエラティック体と呼ばれる文字で書かれています。このため、一般的なエジプト語よりも解読が困難であり、現在でも研究が進んでいる段階です。