深海に棲む「光る魚」の正体とは？

はじめに

深海に棲む不思議な生き物たちは、私たちがまだ知らない世界を窺わせてくれます。その中でも特に印象的なのが、光を放つ深海魚たち。そんな「光る魚」について、もう少し詳しく知ってみましょう。

光る魚の仕組み

光る魚が光を発する仕組みは、2つのタイプに分かれています。1つは自家発光型で、体内で光をつくり出す「発光器官」を持ちます。別名「発光器官はたまたま」と呼ばれる理由は、胸びれの先にある独特な形状がまるで「立っているタマタマ」に見えるからです。もう1つは反射型で、周囲の光を反射することで輝いて見えます。

代表的な光る魚

代表的な自家発光型の光る魚には、アンコウ科の「オニヒトデトンボウ」や「ウミウシ」、イカリソウ科の「オウムガイ」があります。反射型の光る魚には、カパエリウオ科の「ミノカサゴ」、トビエイ科の「クモエイ」が有名です。

光る理由

光る魚が光を放つ理由としては、以下のようなものがあります。
・獲物を誘引するため
・夜行性の魚同士がお互いを認識するため
・婚姻行動の際の儀式に使うため
・仲間を識別するため

まとめ

光る魚はあまりにも不思議で美しいため、世界中の多くの人々に愛されています。深海の暗がりで輝く彼らの姿は、まるで幻想的な光の妖精のようです。しかし、その背後には存命意義があることも知っておくと、また一層深みが増してくるでしょう。

参考文献：海洋博物館 公式サイト